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助産師が教える!産前準備特集

2025.03.01|コラム

ママになるための準備

一人の女性から母親になるという10カ月の間、実にさまざまな準備があります。物をそろえるだけでなく、母親としての体や心の準備もあります。一つ一つの必要な用品だけでなく、天使のような赤ちゃんを大切に迎えられるよう、楽しみながら少しずつ準備をしましょう。

1. ママになるための物品の準備

妊娠届を提出すると、自治体から母子手帳が発行されます。診察券や超音波写真を収納できる母子手帳ケースが最初に準備するアイテムです。体型の変化に合わせて、動きやすい靴やマタニティウェアも用意しましょう。特にマタニティショーツやブラジャーは、おなかを優しく包むデザインを選ぶのがおすすめです。

アウターは伸縮性のあるマタニティスラックスやAラインのチュニック、産後も使える授乳口付きのパジャマが便利です。また、おなかの保湿にはストレッチマークオイルやクリームが役立ちます。妊娠初期から保湿を始める人が増えていますので、肌に合うものを選びましょう。

2. 赤ちゃんを迎えるための準備

赤ちゃんを迎える際には、オムツ、衣類、布団またはベビーベッド、スキンケア用品、ベビーバスを揃えれば、退院後すぐに育児が始められます。必要以上に揃えると使わないこともあるため、ミルクや哺乳瓶、搾乳器などは様子を見て購入しましょう。レンタルやお下がり、出産祝いも活用して無駄を減らすことがポイントです。

3. 体の準備

妊婦健診では体重や血圧、血液検査、超音波検査を行います。体重の増加に応じてウォーキングやマタニティヨガ、ピラティス、スイミングなどの運動が推奨されることがあります。体調が安定していれば、主治医の許可を得て始めましょう。
また、妊娠中はおなかや乳房、会陰の保湿ケアが重要です。オイルケアは肌の乾燥を防ぎ、体の変化に気づくきっかけにもなります。赤ちゃんのスキンケアと同様に、ママのフェムケアも忘れずに行いましょう。

4. 心の準備

妊娠したからといって、すぐに母性愛を感じるとは限りません。不安を感じたときは、母子手帳を発行してくれた保健センターの保健師や助産師に相談しましょう。必要に応じてメンタルクリニックを利用するのも一つの方法です。無理に「良いママ」になろうとせず、ゆっくりと気持ちを整えていきましょう。

5. 病院や自治体の学級

自治体や病院では母親学級や両親学級を開催しています。赤ちゃん人形を使ったお風呂の入れ方や抱っこの仕方、衣類の着替えなどを学べる実習形式が多く、出産後の生活を具体的にイメージできます。お友達作りの場としても活用しましょう。

6. 産後ケア施設を調べよう

産後の体は「全治2カ月の交通事故」と同じダメージを受けると言われています。里帰りやパートナーの育休など、それぞれのサポート体制に応じて計画を立てましょう。自治体主導の産後ケア施設は補助があるため比較的安価で利用できます。宿泊型、日帰り型、訪問型など、サービスも多様です。民間の産後ケアホテルではエステやハーブテントなどのサービスが充実しており、兄弟やパートナーも宿泊できます。両方を併用する人も増えているので、妊娠中に見学しておくと安心です。

最後に

ママになる準備は、物を揃えることだけではありません。体と心を整え、赤ちゃんを迎える環境を整えることで、より穏やかで幸せな出産を迎えることができます。無理をせず、楽しみながら準備を進めていきましょう。